以前、某サイトでよく大学生からの課題代行依頼があると書いた。
それからもちょくちょく依頼があったのだが、今はもうきっぱり断るようにした。サービスページにも大学課題お断りとして、依頼があった場合は、念押しで大学の課題代行じゃないだろうね。。と承認をもらうようにしている。
仕事をするのに、うしろめたい気持ちでやるのはよろしくない。ネットを見ると、「大学の課題代行は違法ではない!!」というページが目白押しだが、よくみるとどれも課題代行業者のページである。たしかに、法律には反しないかもしれないが、不正であることはたしかだろう。先日も、受験でカンニングしたのが話題になっていたが、刑事罰にあたるかどうかは法的な判断としても、一般的によくないということにかわりはない。よくないという意味は、バレたときに依頼者本人がペナルティを食らうからだ(法的かどうかは別にして、怒られたり、単位を認定されなかったり、卒業できなくなったり、後ろ指さされたり、彼氏に別れを告げられたり)。「ああ、そう~。誰かにやってもらったの~。よかったねえ。」と笑って許してくれる先生はいない。
スキルサイトは匿名なので、依頼者の本当の姿はわからないが、ちょっとやり取りすれば、すぐに課題代行依頼だなというのはわかる。なかには、上記のブログのように、ご丁寧に課題ですといってくるカワイイ御仁もいらっしゃるので、みんな真面目なのか不真面目なのかわからない。
で、私はコンピュータプログラムの開発というサービスを本業でもそのサイトでもやっているのだけれど、プログラムというのは、ちょっと見れば、どんなレベルの人が書いたものなのかすぐに分かるのである。こちらはいちおうプロなので、そもそも自分で簡単なプログラムもかけないレベルの人がなんとか無理やり作ったプログラムとは、明らかに違うものを作る。学校の先生(プログラムを課題に出すからには、当然プログラムが書ける人)がこれをみれば、「あっ、素人が作ったプログラムではないな」というのはすぐに分かるのである。そのときに、「これ君が作ったの?」と詰問され「いや、ああ、ええ、うう。。。」なんてどうしようもない回答をしていたら、単位はもらえず、卒論なら通らず留年ということになるのがオチだ。
要は、プログラム代行なんてすぐにバレるだろうという話なのである。もっともプロの代行業者(これにプロというのも変な話ではあるが)なら、依頼者のレベルに合わせて、クラスなんて使わずに、ベタ書きで、コーディング規約もあったもんじゃなく、バグも2、3含ませておこうかという素晴らしい仕事をするのかもしれない。
まあ、課題代行などという公序良俗に反することはやらず、地道に真面目にうまく動かなくてもいいから、とりあえず自分で書いてみましたという方が、いい人生がおくれるだろうになあと思う今日このごろである。