なにを血迷われたか、とあるお国の機関から仕事の依頼があり、業務を行った。契約がいろいろ面倒だったのだが、全省庁統一資格というのを持っていればスムーズに済んだようなので、この際取得しておくことにした。
全省庁統一資格の申請
全省庁統一資格とは、お国の機関の入札に参加するための資格のこと。入札とまでいかなくても、省庁と取引する際は、これを持っていると契約などの手続きがスムーズに行くみたいだ。
全省庁というからには、お国のほとんどの省庁に対応しており、この資格一つ持っていれば、様々な機関の入札に参加できる。
物品販売や役務の提供などあるが、うちはプログラムなどちょこちょこ作ったりする業務なので、とりあえず役務提供でソフトウェア開発とか情報処理とかいう項目があったので、それの資格をとることにした。
申請は全てインターネットからできるので、楽ちん。以下のサイトから申請を行った。
統一資格審査申請・調達情報検索サイト|ホーム (geps.go.jp)
マニュアルも用意されているので、申請自体は特段難しいものではない。申請書類さえ不備がなければ問題ない。うちの場合は、
- 登記事項証明書
- 財務諸表
- 納税証明書
を添付した。登記証明と納税証明は取得に数百円の手数料がかかるが、資格申請自体に手数料はかからない。
入札参加ができる地域を選ぶところがあるが、全て選択すると全国をカバーできる。
申請を行ってから、10日ほどで審査完了のメールが送られてきた。会社の業績がどうであれ、申請書類さえちゃんとしていれば資格は与えられるようだ。ただし、等級というのが決まっているようで、入札できる金額に上限がある。もちろんわが社のような超零細企業は最低のDランクで、300万円までである。Aランクになると、3,000万円以上となっている。
さらに1週間ほどして、通知書が郵送されてきた。3年間有効のようで、また更新できるらしい。
調達ポータルへ登録
さて、入札などをインターネットで行うための調達ポータルというサイトがあるようなので、こちらにも登録しておいた。
こちらに登録するためには、電子証明書が必要になるのだが、法人の場合はマイナンバーカードは不可とのこと。これまで、会社の電子証明書はなかったので(e-TaxやeLTAXはマイナンバーカードでOKだった)、この際取得しておくことにした。
民間のやつだと高いので、法務省の商業登記電子証明書というのを取得することにした。
1年間で4,300円と格安である。e-TaxやeLTAX他さまざまな役所のオンライン申請に使えるようだ。今度からいちいちマイナンバーカードを抜き差ししなくても、この電子証明ファイルが使えるのであれば便利だ。
申請には、まず指定のソフトをダウンロードして暗号鍵と申請書を作成する。その後、法務省の申請用総合ソフトから申請を行う。代金の納付もネットバンキングで簡単に行える。
申請して、3日ほどで電子証明書が取得できるようになった。あとは、調達ポータルで電子証明書をもとに登録すれば全て完了。
もう何もかもインターネットでできて、いちいち、あちこちの役所に足を運ぶ必要はないのでありがたい。
お国のお役所の皆様へ
お国のお役所の皆様、準備は整いましたぞ、さあさあ、どしどしお仕事をご依頼くださいませ。粉骨砕身、身を粉にしてお国のために働く所存でございまする~。