恐れず10万円の見積をだそう

免税事業者であれば、受取消費税を納税しなくてよい。したがって、税抜き95,000円の仕事であれば、税込み104,500円と10万円を超えてくる。

ところが課税事業者になると、消費税分を納めなければならず、たとえ簡易課税の課税割合が50%であっても、消費税9,500円×50%=4750円分は納税しなければならないので、実質99,750円の売り上げとなり、10万円を切ってしまう。

10万円という額はなかなかよい。家のローンが月10万円だし、1万円台と10万円台では達成感が違う。免税事業者であれば、あまり気にしなかったことが、インボイスのおかげで課税事業者になると、差引を考えなければ実質的な実入りが減ってしまう。こういうのはサラリーマンのときは考えもしなかったが、実際自分で会社をやってみると、この少しの差が身に染みてくる。(もちろんバンバン売り上げがある会社は気にも留めないだろうが。。)

しかし、税抜き9万円台と10万円台だと、買い手にしてみると、なぜかお得感が違う。見積を出す側のこちらも、10万円を超えると、ちょっと恐る恐る提出してしまう。うちのように名もない無名企業にとってみれば、せっかく依頼のあった取引はものにしたいと思って、最初から多少引いておいた方がよいかもなどと、あまりにも小心者の思考に陥ってしまうこともしばしばだ。

免税事業のときは、税込みで10万円あればそれでよかったけれど、課税事業者で手取が10万円を下回るとちょっと損した感が大きいのだ。小市民としか言いようがないのであるが。

なので、もう来年からは下手な値引きをせず、恐れず税抜き10万円の見積をだそうではないか!!という来年の抱負を抱きつつ暇な年末を過ごしている。

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