自分で法人税確定申告(第2期目)

なんだかんだで(というほど何もなく)、ひとり会社の第2期目が終了してしまった。

それにしてもこれほど売上がないと、さすがにそろそろ何とかなんないだろうかしらと思うのだけれど、なんともなんない今日このごろだ。

法人税の確定申告は昨年自分でやったので、もう手慣れたもので、今年はさっくり執り行った。

前回の記事はこちら

今期も念の為備忘録として書いておく。

会社の状況

売上: 微量
経常利益: マイナス大(超赤字、自分の給料未払い)
事業年度: 4月末で第2期終了
事業形態: ひとり会社、事務所は社長の自宅、パソコンでちょこちょこやる仕事

使ったツール

会計ソフト: フリーウェイ経理Lite(無料版)
税務ソフト: 全力法人税(無料版)
申告ソフト: 法人税→ e-Tax(インストール版)、法人県民税と法人市民税→eLTAX(PCdesk)

※前回使ったフリーウェイ税務という無料の税務ソフトがサービス終了になったので、今回は全力法人税とe-Taxで行ったが、2回目で要領もわかっているので簡単にできてしまった。

1.決算書の作成

これはありがたく無料のフリーウェイ経理Lite閣下を使わせていただいている。素人向けに自動で色々なことは全く出来ないが、複式簿記のシンプルな構成でかえってそれが使いやすくて気に入っている。いらないことまで自動でやってくれるわかりにくい有料ソフトよりは断然よいのだ。

2.法人税申告書の作成と提出

全力法人税

決算書(仮)ができたら、全力法人税猊下に入力をしていく。こちらも無料版を使わせていただいている。今年もとてもお支払いできる状態ではないので、無料版である。そのうち締め出されるのではないかとビクビクしている。売上があって儲かったらたんまりとお布施させていただくので、もう少しの間大目に見ていただけるとありがたい。

それにしても、このソフトはとても使いやすい超優良ソフトだ。私はコンピュータでちょこちょこやる仕事をしていて、自分でもオンラインソフトなど作っているが、全力法人税は全体の流れも、細かいところも何だかとっても素晴らしくてホント良いソフトだと思う。考えた人と開発した人がとってもよく世の中をわかっているのだろうなあと感心する。

で、法人税(ゼロだけど)と住民税(超赤字にも関わらず72000円も払う)を確定させて、1に戻り決算書を確定させて、再度戻ってくる(詳しくは前回を参照)。

無料版ではe-Tax出力が出来ないので、ここからは全力法人税の画面を見ながらe-Taxで帳票類を作成する。

e-Tax

e-Taxももう使い慣れたものである。e-Taxのインストール版を使っていく。こちらは決して使いやすいとは言わないが、慣れれば問題なく使えるのでよい。

個人の確定申告にもe-Tax(オンライン版)を使っているが、こちらはすごく使いやすいので、同じように小さな会社向けの法人税オンライン版を作ってくれないかなと期待している(が、ないだろうなあ)。

今年度の帳票を作成し、全力法人税の画面を見ながら転記していく。

作成した帳票類

今回作成した書類は以下。

■申告書

  • 別表1 普通法人等の申告書
  • 別表1次葉 普通法人等の申告書
  • 別表2 同族会社等の判定に関する明細書
  • 別表4(簡易様式) 所得の金額の計算に関する明細書
  • 別表5(1) 利益積立金額及び資本金等の額の計算に関する明細書
  • 別表5(2) 租税公課の納付状況等に関する明細書
  • 別表7(1) 欠損金又は災害損失金の損金算入に関する明細書
  • 法人事業概況説明書 事業概況説明書
    ※別表16(6)が昨年あったが、今回のe-Taxになかった。なくなったのかな??

■財務諸表

  • 貸借対照表
  • 損益計算書
  • 株主資本等変動計算書
  • 個別注記表
    ※これらはフリーウェイ経理から出力できて、e-Taxに取り込める。

■勘定科目内訳書

  • 預貯金等の内訳書
  • 買掛金(未払金・未払費用)の内訳書
  • 借入金及び支払利子の内訳書
  • 役員給与等の内訳書
    ※雑益、雑損失の内訳書は10万円以上の場合のみらしいので今回はパス
    ※売掛金の内訳書は売掛金がないのでパス

作成できたら電子署名してe-Taxから送信。

3.法人税住民税申告書の作成と提出と納税

eLTAX

法人税の県、市への地方税はeLTAXのPCdeskで作成する。これは、e-Taxからの共通データを取り込むか、少し前にプレデータというのがeLTAXに送られて来ていたので、それから作成してもよい。

こちらも金額などを転記していく。

作成した帳票類

  • 第6号様式 道府県民税・事業税・地方法人特別税の確定申告書
  • 第6号様式別表9 欠損金額等の控除明細書
  • 第20号様式 市町村民税の確定申告書

こちらも、電子署名して送信。

こちらはご丁寧にeLTAXからインターネットバンキングにて納付までできるようになっている。しぶしぶ72000円を納付し終了。

今回は、他のことをやりながら3日ほど掛けてやったが、普通に集中すれば1日あれば出来るだろう。税理士の資格でもとって商売にするというのもよいかも知れない。。。

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コメント

  1. なるべく自力でがんばってみる より:

    私も今期からひとり社長で、この記事を参考に自力で法人税の確定申告を試してみようと悪戦苦闘中です。
    全力法人税でなんとか印刷直前までは行ったのですが別表1が作れず撃沈しました。不眠症社長さんはどのように作成したのでしょうか。経理の知識で自作したのでしょうか。

    • 不眠症社長 より:

      コメントありがとうございます。
      法人税の税務書類をゼロから自力で作成するのは、不可能です(私では)。。
      基本的には、2020年と2021年の記事のとおりです。
      https://insomceo.com/houjinzei2020/
      https://insomceo.com/houjinzei2021/
      決算書を経理ソフトで作ったら、全力法人税でだいたいの諸表は作ってくれます。
      私の場合は、これをもとにe-Taxに転記して最終的な申告書類を作成し、送信しています。
      全力法人税でちゃんとお金を払って印刷して、そのまま郵送とかでもいいんじゃないかと思います。
      それにしても法人税申告はとっても難しいですね。