1月に個人事業を廃業した。
何を血迷ったか売り上げの無い個人事業なのに、インボイス(適格請求書発行事業者)の登録をしていた。個人事業は廃業したのだが、インボイスの登録は自動で取り消されるのかしらんと不安になって、国税庁様の適格請求書発行事業者公表サイトで検索してみると、なんと私の名前が堂々と表示され、取り消されていないではないか。
これはひょっとして、私のインボイス登録の取り消しは無効で、いや個人事業も廃業はあいならん!という国税庁殿からのお達しなのではないかと震え上がったわけである。
そこで、恐れながら国税庁閣下にお問い合わせをしてみると、個人事業の廃業届けの際に、「消費税の事業廃止届出書」を提出していれば、インボイスの登録も自動で取り消されるとのお言葉を頂戴した。
ではなぜ適格請求書発行事業者公表サイトに反映されていなかったかと恐る恐る進言してみると、
「それは時間差である。英語で言うところのタイムラグというやつじゃ。個人事業の廃止が受理されて、サイトに反映されるまで、時間差があるのじゃぞよ。そちは、早とちりじゃぞ。もそっと、ゆるりと待たれよ。そのような気の短いことではいかん。大器晩成、果報は寝て待てじゃ。ほっほっほっほ。」
というありがたい訓示を得た。
もっとも、年明けから3月の年度末は、確定申告時期で国税の城は、戦火のごとくであろうし、どこぞの裏金老中たちのあおりを食らって、なぜか愚民たちに、「裏金野郎から税金を踏んだくれ、わしたちから年貢をとるな!!」という一揆まがいの理不尽なクレームを浴びせられるとも聞く。
わたくしめは理不尽は言いませぬ、インボイスのサイト更新も、もうゆっくりやっていただければよいのです。私のような凡夫の登録がどうなろうと構いませんです、はい。
追伸
その後、ご丁寧にインボイス登録が取り消された旨の正式通知を書面にて頂戴いたしました。公表サイトでも登録抹消になっているのを確認いたしました。廃業届けから半年後ですので、果報は寝て待てでございます。