この夏くらいから、いくら記事をアップしても、Google Search Consoleでまともにインデックスされなくて困っている。
ブログはこのサイトだけではなく、会社のホームページを含め複数ある。会社がらみで、そこそこアクセス数をあげているサイトもあり、頻繁に更新している。ところが、記事をアップしても、ほぼインデックスされない状態が続いている。以前は、即日インデックスされてなんら問題もなかったが、ここのところ異常な状態が続いている。
インデックスされなければ、当然検索にもかからないわけで、全くもって困っている。
この件は他の人たちも困っている人が多いようで、検索すればいろいろな対処法が示されているが、どれもこれも改善されないし、あまり意味がなさそうだ。
- noindexがついている
- 記事の質が悪い(字数、同じような内容など)
- ペナルティを受けている
- robots.txtの設定でクロール拒否している
- URLを変えてみる
- 内部リンクがない
- 外部リンクがない
- サイトマップを登録
- サイトマップを削除して再登録
- Google Search Consoleで手動でリクエストを送る
サイトは全てWordPressで作っている。初歩的なnoindexやrobots.txtなどはもちろんないし、その他のものも目に見える範囲ではやってみたし、問題はないはずだ。内部でなんらかのペナルティを受けているなんてことは、有るやも知れぬが、心当たりの節はない。
あとは、クロールのボットや仕組みやインデックスのアルゴリズムが変わったということかも知れないが、理由がわからないので、対処のしようがない。Googleのコミュニティーで議論されているようなところも一通り目を通したが、役に立つ情報は得られなかった。
記事の質が悪いとかは、何をもって判断するのか皆目検討がつかないが、ちまたで目にする何字以上とかは、小学校の作文ではあるまいし、そんな字数で判断されているのだとすると、世も末だ。1万字のページより100字のページの方が役にたつことは、しょっちゅうある。
例えば、会社のサイトでは、ブログではなく、かなり専門性が高い技術の内容をアップしている。しかし、その分野で検索の上位に来るのは子供だましのフェイク情報ばかりで、技術的に確かなものはあまり見られない。よっぽど、それらのサイトより質は高いと自負しているが、ページがインデックスされないことには、検索もされないのでどうしようもない。専門的な内容の品質をどう判定しているのか知りたいものだ。単なるブログではなく、専門的な内容のページで、量より質のものはインデックスされなくて、世間うけや流行にほだされた薄い内容の記事に高い評価がつく世の中を作っているのであれば、かなりいい加減な評価アルゴリズムであると言われても仕方ない。
また、たまに「モバイルフレンドリーでない」とか「字が小さすぎる」とか「クリック要素が近すぎる」とかのエラーが送られてくることがあるが、メジャーなWordPressテーマを使っており、凝ったことはあまりしていないので、これも理由がわかならい。字が小さくもないし、ボタンやクリック要素が近すぎることもない。もはや意味不明である。
はっきり言って、もういい加減にしてほしい。
Google Search Consoleに振り回されて時間を費やしているが、時間がもったいないし、ストレスがたまる。エラーとなる理由もわからないし、インデックスされない理由もわからないし、ユーザーフレンドリーでないのは、Googleの方だとしか言いようがない。エラーがあるのであれば、どこがどう問題なのか具体的な箇所を示してほしい、インデックスしてくれないのなら、どこをどう直せばよいか明確に示してほしい。
そのくせ、「Google Adsenseの広告売上が落ちているから対処しろ」だのというメールが送られてきたりする。売上が落ちているのは、「君たちがインデックスしないからなのだよ」と声を大にして言いたい。
もちろん、世の中のガンガー川の砂の数ほどあるページをいちいちサポートできないのはわかっているし、それほど膨大な量を評価するリソースも有限であるはずなので、多分に取捨選択しなければならなくなっているのもわかるが、あまりにも露骨すぎる。
ところで、BingのWebマスターツールでは、速攻で全ての記事がインデックスされて上位に検索ヒットしてくれている。BingのシェアはGoogleにはとても及ばないようだが、今後どうなるかわからないし、10年後にはまた世界が変わっているだろう。
現在の検索エンジンのシェアは、Googleが70%以上、Bingは10%に満たない。Googleが大半を締めている。これは冷静に考えると危険といえば危険である。もし、検索結果を作為的に操作すれば、世論をいくらでも操作できるということだ。世間の人はみな、検索エンジンを「先生」あつかいし、あらゆる情報をネットに頼っている。そのときに、独裁的に操作された情報ばかりが流れてくると、皆そちらの方に流れていく。
別にGoogleが意図的に世論を統制しようとしているとは思わないし、そんなことはしないだろうと性善説にたって思うわけだけれど、「しないだろう」ということと「できるようになっている」ということは違うのだ。例えば少し前に「検索結果のタイトルを勝手に変えている」というのが問題になっていた。これはこれで、180度真逆の印象を世論に与えてしまう場合があるわけで、影響がないでは済まされない。それに、少なくとも最近私がアップした記事は検索にかからないので、世の中の70%の検索結果からは消されているというのは事実である。
検索エンジンが全てオープンソースになっていて、だれでも相互にチェックできればよいのだろうが、そこはそれブラックボックスであれば、外部からは手の出しようもない。
理想的には、4つくらいが独立に均等にシェアを分け合っているような感じだと、民主的かなと思うけれど、政治の世界も一般社会も一党独裁というのはよろしくない。水が淀むのである。民主主義というのは面倒くさく、ときには腹のたつことも多いけれど、独裁社会よりまだマシだということだ。
もちろん、Googleのさまざまなツールを無償で使っているので、文句を言うなという声もあるが、われわれの一挙手一投足の情報を吸い上げ、それを貴重な収入源に使っている以上、とてもこちらがツールを無償で使うくらいでは割りに合わない。逆に個人情報利用料を頂戴したいくらいだ。
まあ、いくら文句を言っても始まらないので、もうこのツールに振り回されるのはやめることにする。検索がされないのは大変残念だし、もったいないが、解決のしようがないので、どのみち仕方がない。
会社の存亡は顧客にどう受け入れられるかによるだろう。広告主だけが顧客なのではなく、人知れず情報を提供し続けている我々だってある意味顧客だし、今の地位に甘んじて足元をすくわれないようにした方がいいのにと願う。IT界もまさに下剋上の戦国時代だ。
GSC以外はなかなか良いツールもたくさんあるし、Google自体嫌いでもないのだけれど、日本の売れない文句いいのひとり社長の戯言なんて耳を貸さないだろうし、こんなこと書くとそれこそ、全てのインデックスを剥奪されるかも知れないなと思う今日このごろである。
グーグル先生さようなら。