【書籍】法華経(上)

坂本幸男・岩本裕訳注『法華経(上)』(ワイド版岩波文庫)、岩波書店、1991年

鳩摩羅什の漢訳と書き下し分、サンスクリット原典の口語訳。

  • 序品第一
    数々の尊者から菩薩、神々など皆の名前が列挙されているのは圧巻。
  • 方便品第二
    日蓮宗などのお経でもよく読まれる章。法華経は理解するのが難しいということ。
  • 譬喩品第三
    火事の邸宅から子供たちを方便によって救い出す三車火宅のたとえ。
  • 信解品第四
    流浪して困窮した息子を自分の家で働かせ最後に実の子であると明かす長者窮子のたとえ。
  • 薬草喩品第五
    大地に生える草木は様々であるが、雨はそれらに平等に降り注ぐ。
  • 授記品第六
    迦葉、迦旃延、須菩提、目連への授記。

法華経はお話しとしても面白く読める。文章としては、繰り返し、偈(詩)としての繰り返し、譬喩(たとえ話)が多用される。何度も繰り返されるとよく頭に入る。うまくできている。

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