【書籍】思想としての法華経

植木雅俊『思想としての法華経』、岩波書店、2012年

法華経をサンスクリット原典に忠実に現代語訳をされた植木氏の法華経解説本というべき本。氏の回想から、法華経のもつ平等性、女性観などの考察が興味深い。これまでの、数々の法華経に対する訳書や書籍を批評しつつ、原典に従い忠実に解釈するというやり方は科学的ともいえる。

氏自体が、自然科学系の出身ということもあるだろう(私もそうなので見習いたい)。最後の章で宇宙論など科学的な論評を入れられているのも面白い。

法華経思想は、「如実知見(あるがままに見る)」という根源に沿っているから今日まで広く親しまれているという考えに納得。

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