養老孟司『超バカの壁』、新潮社(新潮新書)、2006年
超バカの壁 (新潮新書 (149))
『バカの壁』に続いてこちらも読む。
読書メモ
- 若者:昔の若者は悪かった。
自分にあった仕事などない。
仕事は社会の穴を埋めるもの。
個性はあるに決まっている。自分で確信があればよい。 - 自分:相手のことを「自分」(関西)とよぶ(「てめー(手前)」も同じ)。
日本では私=個ではない。私=家。 - テロ:テロの理由は一元論。
湾岸戦争→日本人の血税が注ぎ込まれている。ほっとけばよい。 - 男女:X染色体にY染色体が作用して男性になる。なので出来損ないが多い。女性は安定。
- 子供:子供=自然。
らしさ→根本的価値を認める。
いじめ→都市化していて花鳥風月がない。 - 戦争責任:反日→日本の真似をしていることに引け目。
友好→自分のためになることをしないといけない。
憲法9条はそのまま→後ろめたさをのこしておく。 - 靖国:個人で参拝→自由。
東大の解剖体の慰霊祭→無宗教でやれという批判。無宗教施設の管理を国が行えば、これ自体が政教分離に反する。→宗教施設に任せておけばよい。そもそも無宗教の施設に参拝はできない。
この問題はスッキリしなくてよい。 - 金:偏った人ができる→宗教の勢いが弱くなった。
人生の価値=世の中の穴を埋める。 - 心:心の傷→自分で治す。
日本は、陸地面積=世界の0.25%、M6以上の地震=世界の10%、噴火=世界の20%。災害に対する耐性は世界一だったはず。
視聴触覚→大脳新皮質=文字、声、点字。臭味覚→大脳新皮質、辺縁系で半々。辺縁系は言葉がない。
連続殺人犯の脳をきちんと調べるべき。 - 人間関係:人のせいにする→都会ほど傾向が強くなる。
苦情に対しては原則を持つ=職業倫理 - システム:日本語→読みが中心。仮名↔漢字は脳の別の部分で処理。
メール、ネット、テレビ→結局文字中心。
ものさしが違うと結果は異なる。 - 本気:誤解をすると損するのは誤解した方。